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(高校野球リーグ戦 ・Players Centered League ~選手が主役のリーグ戦)

2022年11月15日付茨城新聞

選手主体で実戦 高校野球リーグ 6チームに増え開幕 「考える力」習得に期待


 昨年から始まった高校野球のリーグ戦「Players Centered (PC) リーグ」が13日、土浦一高グラウンドで開幕した。1年目から参加する牛久、伊奈、土浦一の3チームに、今年から東風、土浦二、真岡(栃木)が加わり、13、19、20の3日間にわたり実戦を交える。

 同リーグは、選手の試合への出場機会を増やすことなどを目的に発足。負けたら終わりのトーナメント戦とは異なり、主力以外にも多くの選手が出場するのが特徴だ。

 作戦面でも、指導者ではなく選手主体で試合を進めるため、独自のルールを定める。監督は三塁コーチャーボックスに入り、オーダーや交代は主に選手が自ら考えて実行する。特定選手への負担を減らすために積極的な選手交代を促し、指名打者制や一度ベンチに下がった選手が再び出場できる「リエントリー」も採用している。投手一人の投球数は1日100球以内に限定し、直球中心で配球することを求めている。打者は低反発バットを使用することなどの制限を設ける。このほか、女子選手や引退した3年生も出場可能としている。

 同日には、伊奈、土浦一、東風が総当たりで各2試合ずつを戦った。初参加の東風・桜庭裕也監督(49)は「選手が主体的に考える経験は将来につながる。野球本来の楽しさも感じてもらえる」と意義を強調した。川井瑠希亜副主将(2年)は「全員が試合に出られて、いつもと違う深く考える野球ができて楽しかった」と振り返った。

 公式戦のユニホームと背番号を着用して戦った伊奈の飯泉天翔主将(同)は「練習試合というより、大会と同じ気持ちでプレーできた」と笑顔。土浦一の中里洸介主将(同)は「どう勝つかをもっとみんなで話し合いながら戦っていきたい」と話した。